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縫製

イメージ画像・1

ここまでの工程で下準備は完了。いよいよ縫製に入るのだが、まずはミシン糸のテンション調整だ。
これはバイクで言うならネジのトルク管理のようなものだろうか。
基本革に対する糸のテンションは可能な限り強い方が良い。これは耐久性の問題もあるが、糸が革から浮いていれば外部摩擦を直接受け易くなり、解れの原因となる可能性もあるからだ。
HFで使用する工業用ミシンは上糸、下糸のテンションが独立して調整出来るのだが、どちらのテンションが狂っても良い縫製とは言えない。このため革ジャンを縫う前、チェックの為に余り革で試し縫いを行うのだ。
そしてやっと本縫いが始まる。これまでのレイアウト〜裁断〜すき〜芯貼りの中で出た誤差の最終的な調整はここで行う事になるのだ。

イメージ画像・2職人に手により丁寧に縫われていく革ジャン。
HFの縫製の美しさは製品を手に取れば分かる事だが、それは見栄えだけを求めた物ではない。そもそも針穴の数は増えるほどに革の強度を落とす事になる。無駄な針は落とせないのだ。それでも縫製強度が必要な箇所に対しては数回の返しミシンをかける必要がある。HFでは返しミシンをかける際にも同じ針穴を正確に狙い3重(一往復半)のステッチを施している。
ポケットのエッジ部分やアクションプリーツにその跡を見る事が出来るだろう。

イメージ画像・2縫製糸の解れ(ほつれ)の多くは糸の後処理の不始末に起因するという。普通は糸を切った後に残りをライターで焼いて目止めする程度なのだが、HFでは革の表面に糸の端が出るのを嫌い裏地側で糸処理を行うのだ。しかも強度が必要な箇所は裏地側で3回結んでから末端を焼くという念の入れよう。特に過酷な状況に晒される手首まわりに及んでは処理後の『だま(糸の焼けた塊)』が肌に当たる事を避ける為にそれを目打ちで革の中に押し込むというというのだから恐れ入る。本物の美しさには必ず理由があるものだが、HFが醸し出すオーラにはこのような職人の気配りが息づいているのだ。

ここまで緻密に縫われているHF製品だが、HEAD FACTORYの目標は更に上にあるようだ。
『僕達の考える理想はね、どの職人が縫ったか全く分からない物を提供する事なんです』。
確かに手工芸の究極は作業の曖昧さを売りにする事ではなく、どれだけ精度を高められるかにある。
そこに職人の『個』が入り込む余地は無いのかもしれない。




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